内容説明
金融危機が発生した後の危機対応として不測の事態によって生ずる被害・損害を最小限にとどめるため何をすべきなのか、実務を踏まえた視点から考える。
目次
第1章 バブル崩壊後の我が国金融危機といわゆるリーマンショックの比較(我が国における現行金融危機対応体制の確立;主要国の金融危機対応の枠組み2008年9月のリーマンショックを中心とした今回の金融危機についてのレビュー;両者の比較(両危機の事象面、政策対応面での相違点))
第2章 金融危機拡大の波及スピードについての考察(90年代の我が国についての地価下落から信用コスト発生までのラグの分析;2000年以降の米国についての不動産価格下落から信用コスト発生までのラグの分析;小括)
第3章 金融危機を事前に防止することはできるのか(金融危機発生の把握や事前的対応の困難性;問題点の具体的な検証;小括)
第4章 平時の金融監督体制の工夫と危機発生時の対応(平時における金融監督体制の工夫;危機時の対応;事後対応;小括)
著者等紹介
植林茂[ウエバヤシシゲル]
1982年横浜国立大学経済学部卒業。日本銀行入行。1986年経済企画庁調整局出向。1996年東京共同銀行/整理回収銀行出向。1998年政策委員会室審議委員スタッフ。2002年考査局企画役(考査役)。2006年放送大学政策経営プログラム修了(修士・学術)。2010年日本銀行山形事務所長。2012年埼玉大学大学院経済科学研究科博士後期課程修了(博士・経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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