出版社内容情報
任官七年目の裁判官、安堂清春は幼い頃に発達障害と診断され、周囲との関わりを断ち、自身の特性を隠しながら日々を過ごしていた。Y地裁に赴任して半年、副市長が襲われた傷害事件を担当することになった安堂は、弁護士の小野崎から被告人が無言を貫いていると聞き、何かを隠しているのではないかと気づくが……。微笑みながら殺人を告白する教師、娘は殺されたと主張する父親。生きづらさを抱えた青年が様々な事件に挑む、異色の青春リーガルミステリ!
【目次】
カレンダーボーイ
恋ってどんなものかしら
擬装
解説 岩波 明
内容説明
裁判官の安堂清春は幼い頃に発達障害と診断され、周囲との関わりを断ち、自身の特性を隠しながら日々を過ごしていた。Y地裁に赴任して半年、副市長が襲われた傷害事件を担当することになった安堂は、弁護士の小野崎から被告人が無言を貫いていると聞き、何かを隠しているのではないかと気づくが…。微笑みながら殺人を告白する教師、娘は殺されたと主張する父親。生きづらさを抱えた青年が事件に挑むリーガルミステリ!
著者等紹介
直島翔[ナオシマショウ]
1964年、宮崎県生まれ。立教大学社会学部卒業。新聞社勤務。社会部時代、検察庁など司法を担当し、『転がる検事に苔むさず』で第3回警察小説大賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
124
先に、この続編を読んでしまったので最近出たばかりのこの最初のほうの文庫を手に入れました。帯にはドラマ化決定ということで松山ケンイチさんが主演のようです。読んでいてぴったりの感じがします。この初めの3短編でようやく主人公と女性弁護士の立ち位置がわかりました。場所がY市ということでこれも作者が新聞記者のせいか政治家の話が出てきて私にはよく理解できまた。続々編を期待しています。2026/01/30
aquamarine
62
知人に発達障害疑いの方がいた。お母さまは、本人が自分が人とは少し違うと自覚しているみたいだから敢えて調べてスタンプは押すことはしないの、とおっしゃっていた。現在の彼は確かに人との付き合いは上手ではないが、エリートと呼ばれる大人だ。そんなわけで、つい彼のことを思い出しながら読むことになってしまったが、ASDである裁判官の安堂が特性を活かして真相に近づく物語だ。想像を一歩超えた「恋ってどんなものかしら」が特に印象的。物語を通じて弁護士の小野崎との信頼関係が深まってく様子も丁寧でとてもよかった。続編も楽しみだ。2026/03/18
みんとあめ
41
ドラマきっかけ。一話目で間違いなく面白いと確信し、文庫本を手に入れる。とにもかくにも、主人公の安藤清春に引き込まれる。彼の心の内や葛藤に、胸が締めつけられる思いもあったが、日々の努力はただただスゴいと思った。発達障害についても、安藤を通して少し知ることができたように思う。確信した通り、どの事件も興味深く、安藤といろんな人たちのやり取りも面白い。特に「擬装」。小野崎とのやり取り、ラストはウルウルきてしまった。法廷ミステリ+ヒューマンドラマ。撮りためた録画でまたじっくり堪能しよう。2026/03/10
カブ
40
凄く面白かった。リーガルミステリも好きだけど、ASDの裁判官ということが興味深い。シリーズになりそうなので楽しみ。2026/02/03
みんみ
39
松山ケンイチさん主演のドラマの原作。一旦、ドラマを観るのをやめて、原作を読みました。主人公の安堂は自閉スペクトラム症と注意欠如多動症と10歳の時に診断された。生きづらさと向き合いながら、悩みながら、特例判事補として生きている安堂の姿を描いている。個性やこだわりは人それぞれ。隠すことなく、排除することなく、受け止めることのできる社会でありたい。だが、時間的な余裕、人員の確保、職員の教育体制の充実など、問題は多い。まずは身近なとこから意識を変えたいと思う。続編があるので、安堂のこれからの戦いを見守りたい。2026/02/14




