内容説明
株式会社のなかに未来社会ありとのマルクスの論理を踏まえ、社会思想史上の賢人の思想を再考し、企業実務経験者が描く未来社会への思索の旅。
目次
第1章 アルバート・ハーシュマン『情念の政治経済学』の思想史的検討
第2章 「重商主義批判」・「富のパラダイム転換」をしたアダム・スミス
第3章 ケインズ「自由放任主義の終焉」の現代的意味
第4章 シュンペーター『資本主義は生き延びうるか』の未来社会的意義
第5章 マルクス貨幣・信用論研究―地金論争・通貨論争から学ぶこと
第6章 マルクス貨幣・信用論研究―「マルクス貨幣思想の変遷」
第7章 社会主義への通過点論としての河上肇の株式会社論
第8章 マルクスの未来社会論
付論 高橋財政の光と陰、国債の日銀引受け問題
著者等紹介
中野嘉彦[ナカノヨシヒコ]
1937年大阪府池田市生まれ、堺市育ち。1959年和歌山大学経済学部卒業。三洋電機株式会社入社。1998年三洋電機クレジット株式会社役員任期満了により退任。2000年京都大学大学院経済学研究科入学、社会システム分析専攻。2002年修士課程修了。以後在籍のまま社会システム、社会思想史研究。2011年経済学博士(京都大学)。経済理論学会会員、基礎経済科学研究所所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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