内容説明
1990年代末から2010年までのドル体制の変容、ユーロ体制の形成と動揺、アジア通貨危機以後の東アジア・通貨為替制度を論じ、現代の国際通貨体制を全面的に解明する。
目次
第1部 アメリカ経常収支赤字のファイナンスとドル体制(アメリカ国際収支構造の変遷;経常赤字の「自動的ファイナンス」論への批判的検討;対米ファイナンスと対外債務・債権の概念上の区分;資本収支の概念上の区分と諸項目の概算値)
第2部 ヨーロッパにおけるユーロの基軸通貨化とユーロ体制(ユーロの基軸通貨化とユーロ体制の成立;ユーロ決済機構の高度化とギリシャ等の危機;ユーロ建貿易の広がりについて;ユーロと諸通貨の間の短資移動の動向)
第3部 ドル体制下の東アジアの通貨・為替制度(アジア通貨危機後の東アジアの国際通貨状況;東アジアの通貨・為替制度とドル、円、人民元)
著者等紹介
奥田宏司[オクダヒロシ]
1947年、京都市に生まれる。京都大学経済学研究科博士課程単位取得退学(1977年)。大分大学経済学部助教授を経て、1988年より立命館大学国際関係学部に在職。経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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