内容説明
南部問題や社会集団の多様性など諸々の矛盾や相克を内包するイタリア王国は、いかなる国民国家として形成されていったか。「イタリア人はどう創られたか」を多角的に探る。
目次
イタリアにおける国民国家形成の理解のために
第1部 イタリアの国民国家形成と制度の再編(中央・地方関係におけるイタリア国家の特徴―県知事制度を中心に;有権者の創造と国民国家形成―一八八二年選挙法を中心に;トラスフォルミズモ再考―予備的試論;未完のプロジェクトとしての“イタリア法”―統一刑法典編纂過程の分析から;流出する民を統治できるのか―移民法の制定をめぐる議会と国民国家)
第2部 イタリアの国民国家形成と社会の変容(国民国家形成期のミラノにおける公的福祉の模索―クリスピ法とウマニタリア協会;見捨てられた婚外子―国家の保護を受ける「家族」の陰に;「南部」とは何か?―南部問題論における国家と社会;南部主義者の国家構想―サルヴェーミニにおける連邦主義と国民意識を中心に;イタリア現代詩への突破口―カルドゥッチ、パスコリから黄昏派へ)
著者等紹介
北村暁夫[キタムラアケオ]
日本女子大学文学部教授。1959年生。東京大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了
小谷眞男[コタニマサオ]
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授。1963年生。東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専門課程博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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