内容説明
オバマ大統領が胡錦涛国家主席に囲碁を進呈したのはいかなる意味があるか。21世紀の主役の座をめぐり虚々実々のかけひきが行われた米中交渉の舞台裏を赤裸々に描く。
目次
米中対局の挑戦状:オバマ大統領、胡錦涛国家主席に囲碁を進呈
第1部 序盤:「新興国」と「帝国」との経済紛争(米中貿易摩擦:目には目を、歯には歯を;米中知的財産権交渉:「泥棒」と「強盗」の対決;米中通貨交渉:「人民元大国」と「ドル帝国」のパワーゲーム)
第2部 中盤:米中「互越同舟」への対話(第1回米中戦略経済対話:構造協議の枠組みづくりへ;第2回米中戦略経済対話:中国が金融市場と内陸部航空市場を開放;第3回米中戦略経済対話:米中食品安全48時間通報制度の構築;第5回米中戦略経済対話:債務者と債権者との協議)
第3部 未完の対局:米中G2のパワーゲーム(オバマ大統領時代の「米中戦略と経済対話」:21世紀を形成;コペンハーゲン「COP15」:米中G2の競演)
未完の対局:米中G2のパワーゲーム
付録 オバマ大統領の上海における大学生との対話集会(2009年11月16日)
著者等紹介
蔡林海[サイリンカイ]
1989年筑波大学大学院社会科学研究科に留学。1995年に同大学院社会学博士号を取得、日立製作所に入社、日立総合計画研究所主任研究員。日立(中国)有限公司政府事務マーケティング戦略部長(現在)、中国商務部国際経済貿易研究院特約研究員と青島大学客員教授を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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