内容説明
特殊な位置にある日本資本主義の諸段階が、地方財政をどのように規定したかを分析し、財政の現代化プロセスを鮮やかに解明した金澤地方財政史の金字塔。
目次
第1章 両税委譲論展開過程の研究―一九二〇年代における経済政策の特質
第2章 田中義一政友会内閣期における「地方分権論」の歴史的性格
第3章 預金部地方資金と地方財政―一九二〇~三〇年代における国と地方の財政金融関係
第4章 戦間期における簡保資金の地方財政融資
第5章 日本補助金論序説―戦間期の構造と推計
第6章 預金部地方資金形態における対植民地金融の展開―一九二〇~三〇年代の朝鮮を中心に
第7章 現代政策金融成立期の地方債累積と再編
第8章 日本地方財政史研究の到達点と課題
著者等紹介
金澤史男[カナザワフミオ]
1953年7月東京に生れる。77年3月東京大学経済学部卒業。82年3月東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会奨励研究員、東京大学社会科学研究所助手、静岡大学人文学部助教授、横浜国立大学経済学部助教授を経て、95年4月横浜国立大学経済学部教授、横浜国立大学評議員、同経済学部長、同大学院国際社会科学研究科長、同地域実践教育研究センター長を歴任。2009年6月16日歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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