目次
経済の法則を求めて―近代経済学の群像(『資本論』に挑む;マル経、近経の総合を;ハーバードの人びと;ケインズ理論への疑問;波乱の戦中、戦後;揺籃期の山口大学;ケインズを超えて)
既成経済学の壁に挑む―現代経済学手稿(統計的不備に気づく;ひっ生の英文小著)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
深窓
4
ケインズと唯一まともに議論した日本人経済学者といわれる柴田敬先生の自伝。ケインズ経済学に不健全な何かを感じて、生涯の研究テーマにしたことなどが個々のエピソードや様々な経済学者との思い出も絡められながら綴られている。同時に、昭和20年代にすでに環境問題に着目されていたことなどは驚きであった。個人的に面白かったエピソードはシュンペーターのゼミで奇声を上げるサミュエルソンの話や、多忙だったケインズとの面会を取り次いだのが当時の駐英大使だった吉田茂だった話など。2014/01/23
denken
0
自伝。マルクスに魅力があるけど何かおかしい。ケインズに魅力があるけど何かおかしい。じゃあこうすれば解決するんじゃあないか。2010/09/04