内容説明
景観には基準となる物差しがない。経済利益とのせめぎ合いで、景観裁判はほとんど原告の敗訴に終わる。歴史や風土、時代、主観にかかわる景観ははたして学として成り立つのか。
目次
1 景観学序説(木の家―匠の木づかいを見る;景観測量―実存空間の景観を科学して観る;庭の落葉―日本の「枯山水」庭園を思索する)
2 既往の学説を尋ねて(N・シュルツ/加藤邦男訳「実存・空間・建築」;和辻哲郎「風土」;黒川紀章「共生の思想」;武者利光「1/fゆらぎと生活」;向殿政男「ファジィ理論」)
3 景観学への挑戦(景観とは何か;事例検証;結論)
著者等紹介
藤沢和[フジサワカズ]
1939年長野県伊那谷に生まれる。1963年明治大学農学部卒。造園学を丹羽鼎三に、農業土木学を田村徳一郎に、農村計画学を浦良一に学ぶ。1978年スペイン留学。1989年明治大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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