内容説明
19世紀後半から20世紀前半、ケンブリッジで展開された多彩な市場社会論をここに示す。今日の世界経済危機で瓦解したネオ・リベラリズムに代わる新たな市場社会論の宝庫。
目次
第1部 体系的構想と学的闘い(シジウィック―実践哲学としての倫理学・経済学・政治学;マーシャル―「人間の成長」と経済発展;フォクスウェルとカニンガム―「歴史主義」による内部的抵抗)
第2部 資本主義と国際システム(ピグー―資本主義と民主主義;ホートリー―未刊の著『正しい政策』考;ケインズ―帝国の防衛と国際システムの設計)
第3部 産業と2大階級(マグレガーとロバートソン―産業統治論;レイトン―労働者論;ラヴィントン―企業家の規範)
第4部 影響と対抗(ムーアとその周辺―哲学的影響;ドッブとスラッファ―マルクス・古典派体系の再燃;ロビンズ・サークル―自由主義陣営からの反撃;制度派とケンブリッジの経済学者―2つの「学派」を結ぶもの)
ケンブリッジの市場社会論―展望的描写
著者等紹介
平井俊顕[ヒライトシアキ]
1947年生まれ。上智大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。