戦争サービス業―民間軍事会社が民主主義を蝕む

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戦争サービス業―民間軍事会社が民主主義を蝕む

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784818820166
  • NDC分類 335.5
  • Cコード C0031

出版社内容情報

新しいタイプの傭兵は世界中に数十万人が活動する。
本来、軍や警察が担うはずの任務を遂行するのは、会社職員で、
敏腕マネージャーやコンピュータ、衛星放送の専門家までいる。
軍事関連業務の多くはサービス業になったのだ。
重大な罪を犯しても、彼らを裁く法はない。
内外の安全保障を、利潤を追求する民間軍事会社(PMC)に任せてよいのか。

はじめに
第3版への序文
第1章 ビジネスとしての戦争
 1 世界中で暗躍する「新しいタイプの傭兵」
 2 民間軍事会社──新しいサービス業種
 3 多彩な発注者──「強い国家」、ビッグビジネスから反乱軍まで
 4 武力の世界市場で暗躍する民間軍事会社──四つのケーススタディ
第2章 グローバル化と「新しい戦争」
 1 戦争業、その小史
 2 東西紛争の終結──軍事サービス業の枠組みの変化
 3 パトロン・クライアント体制と闇経済──安全保障を求める新しい需要の展開    
第3章 危険な結果 
 1 戦闘的な協力関係──経済と民間軍事会社
 2 管理不可能──西欧諸国での武力の民営化
 3 見せかけの安全──「弱い国家」での国民総売出し
 4 人道支援団体──軍の陰で  
第4章 民間軍事会社抜きの紛争解決は?
 1 暴力市場か暴力独占か
 2 危機の防止と平和の確保
終わりに──民主主義をまもるためにはなにが必要か

内容説明

軍や警察が担うはずの任務を遂行するのは、会社職員で、敏腕マネージャーやコンピュータ、衛星放送の専門家までいる。軍事関連の多くはサービス業になったのだ。民間軍事会社(PMC)抜きの危機防止と平和確保を模索する。

目次

第1章 ビジネスとしての戦争(世界中で暗躍する「新しいタイプの傭兵」;民間軍事会社―新しいサービス業種;多彩な発注者―「強い国家」、ビッグビジネスから反乱軍まで;武力の世界市場で暗躍する民間軍事会社―四つのケーススタディ)
第2章 グローバル化と「新しい戦争」(戦争業、その小史;東西紛争の終結―軍事サービス業の枠組みの変化;パトロン・クライアント体制と闇経済―安全保障を求める新しい需要の展開)
第3章 危険な結果(戦闘的な協力関係―経済と民間軍事会社;管理不可能―西欧諸国での武力の民営化;見せかけの安全―「弱い国家」での国民総売出し;人道支援団体―軍事力の陰で)
第4章 民間軍事会社抜きの紛争解決は?(暴力市場か暴力独占か;危機の防止と平和の確保)
終わりに 民主主義をまもるためにはなにが必要か

著者等紹介

ユッセラー,ロルフ[ユッセラー,ロルフ][Uesseler,Rolf]
1943年生まれ。経済学、心理学、ジャーナリズム論を学ぶ。1979年以降ローマに住んで、著述、調査に従事するかたわら、反マフィア運動でも活動している。仕事の重点領域は、世界経済における非合法の流れ、組織犯罪、闇経済、民営化と脱民主主義、イタリアにおけるマフィアと国家、資金洗浄と非合法金融操作に対する分析手法の開発。これらのテーマについて、ドイツ、イタリアの新聞雑誌に多く寄稿している

下村由一[シモムラユウイチ]
1931年生まれ。千葉大学名誉教授。専攻はドイツ近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Katsuto Yoshinaga

11
「(2003年イラク暫定統治機構の頃から)イラク暫定政府は、何でもかんでも手当たり次第、誰彼なしに発注して、合衆国には公式報告なし」であったことにより、イラクに民間軍事会社がいるのかわからなかったそうである。この事実から著者は、民間軍事会社の調査を始める。傭兵の歴史から、MPRI、KBR、EO、そしてブラックウォーターのケーススタディと2007年時点での現状が丹念に描かれている良書である。しかし、これが非常に読み難かった。というのも訳者は、専門外の千葉大名誉教授らしい。出版社もちょっとは考えろよ。2024/08/13

Yuri Mabe

5
傭兵制度がジュネーブ条約で禁止されているのは、戦争が投機対象となること、戦争を糧とする傭兵の存在が戦争を招くことを防ぐためのはずだ。今日の戦争は(大義はともかく)資源や利権を巡る競争である。民間軍事会社は諜報・兵站・戦力という需要を満たす企業である。これらは資本主義構造に矛盾しない。そんなかたちで民間軍事会社は既成事実になっている。アブグレイブの尋問にも関わっていたとは驚いた。戦争は分業され責任分担され外注される。 『策謀家チェイニー』『三重スパイ』『クライシス・キャラバン』あたりが理解の役にたった。2015/05/15

権現

5
遂に見つけたPMCについて書かれた文献。近代の戦争行為の裏で必ずと言っていいほど暗躍している民間軍事会社の実態と、それが世界に及ぼしうる影響について考察された一冊。先日読んだ新自由主義についての本と関連づけられる内容も多く面白かった。「傭兵」という仕組みそのものの歴史にも触れており、巡り巡って今起きている流れが過去の流れ、それも誤った部分を繰り返そうとしているだけに過ぎない点を意識させる構成が巧い。安全が商品になり紛争が投資になった現実の逸話が目白押しの一冊。2014/03/06

可兒

4
「禁止されていないので合法」の見本を暴く傑作。民間人なので外部査察が入らず、治外法権とすら化しているPMCこそ、「ブラック企業」の名に相応しいのではないか。まあ民主主義の根本を揺るがすといわれる割に、民主主義にのっとっている感もあるのだが2009/06/08

9rikaz00

2
アメリカの依存度が高いのはもちろんのことだが、アメリカのような超大国とドイツのような中規模国家が同じPMCを雇うことで、アメリカはPMCを通してドイツに圧力をかけることができるという視点には唸らされた。PMC依存はPMCの大口顧客への従属にも繋がるというわけだ2020/08/26

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