評伝・日本の経済思想
柳田国男―『産業組合』と『遠野物語』のあいだ

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784818820135
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1333

出版社内容情報

農民が自助と協同の精神を持つことが必須であると説いた柳田の協同組合思想と『遠野物語』との関係に焦点をあて、彼の思想の核心に迫る。


はしがき -『産業組合』と『遠野物語』のあいだ
第1章 柳田国男の人生 -前半生を中心に
 1 はじめに
 2 幼少年期
 3 学生時代
 4 官僚時代
第2章 『産業組合』『農政学』を読もう
 1 農業政策をめぐる二つの路線
 2 『産業組合』 -自助と協同
 3 『農政学』 -企業としての農業
第3章 『後狩詞記』を読もう
 1 椎葉村入村の動機
 2 椎葉村での見聞
 3 椎葉村の人間生活
第4章 『農業政策』を読もう
 1 「郷土」の個性
 2 「郷土」の経済分析
 3 「郷土」の経済政策
第5章 『遠野物語』を読もう
 1 「郷土」の人間生活誌
 2 「郷土」の活き方
あとがき
参考文献

内容説明

農民が自助と協同の精神を持つことが必須であると説いた柳田の協同組合思想と『遠野物語』との関係に焦点をあて、彼の思想の核心に迫る。

目次

第1章 柳田国男の人生―前半生を中心に(幼少年期;学生時代;官僚時代)
第2章 『産業組合』『農政学』を読もう(農業政策をめぐる二つの路線;『産業組合』―自助と協同;『農政学』―企業としての農業)
第3章 『後狩詞記』を読もう(椎葉村入村の動機;椎葉村での見聞;椎葉村の人間生活)
第4章 『農業政策』を読もう(「郷土」の個性;「郷土」の経済分析;「郷土」の経済政策)
第5章『遠野物語』を読もう(「郷土」の人間生活誌;「郷土」の活き方)

著者等紹介

藤井隆至[フジイタカシ]
1949年兵庫県神戸市に生まれる。1971年東京大学経済学部卒業。1978年東京大学大学院経済学研究科満期退学。博士(経済学)。現在、新潟大学大学院現代社会文化研究科教授。日本経済思想史研究会代表幹事(2008年6月~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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じょういち

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柳田の考えたことが少しわかった気がした。市場について、日本に一極集中の流通システムを根付かせたのが鉄道だったというのは、個人的に特に興味深い。小市場の理想は、今日「地産地消」として語られる部分に近いが、それはあくまで一部に過ぎず、広範な流通網は国境さえ簡単に越える。2014/03/19

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柳田国男の生涯(特に彼の勤めた官庁での業務)を振り返りつつ、著書の解説を通して彼の経済思想を読み解く一冊。農業政策の重点を生産力向上ではなく、従事する農業者の幸福増進に置いた彼の目指すところは農業従事者同士の自助・協同による規模の拡大と貧困からの脱出。資本経済に伍するために協同組合の制度の確立と拡充を説いた柳田だったが、現在に生きる協同組合(j〇)は彼のそんな思想を受け継いでいる組織となっているのだろうか。2018/12/11

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