内容説明
「コンツェルン」という用語の日本特殊的な理解が、財閥や新興コンツェルンの位置づけに誤解と混乱をもたらしてきたことを、多くの企業のケースを取り上げ実証的に論ずる。
目次
第1章 財閥コンツェルンと新興コンツェルン(「コンツェルン」とは何か;新興コンツェルンの登場―新たな企業結合形態の出現;財閥コンツェルンの変質;新興コンツェルンと「新興財閥」)
第2章 一九三〇年代の日本経済―コンツェルン発生の土壌(一九三〇年代の日本経済―一九二〇年代以前と何が変わったのか;新興コンツェルン発生の土壌)
第3章 新興コンツェルンの登場(一九三〇年代の新興コンツェルンの簇生;日窒コンツェルンの展開―事業の分社化;その他の新興コンツェルン群)
第4章 日曹コンツェルンの誕生と展開―新興コンツェルンの一典型としての生涯(第一次大戦までの日本のソーダ工業;日本曹達の誕生と展開;日本曹達の工場展開と多角化;日本曹達から日曹コンツェルンへ)
第5章 財閥傘下企業のコンツェルン化(財閥コンツェルンと傘下企業のコンツェルン化;三井財閥コンツェルンの傘下企業;三菱財閥コンツェルンの傘下企業;東芝コンツェルンの成立と軍需)
著者等紹介
下谷政弘[シモタニマサヒロ]
1944年金沢市に生まれる。京都大学大学院経済学研究科・経済学部教授。1974年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪経済大学助教授を経て、1980年京都大学経済学部助教授。1987年京都大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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