内容説明
近代の巨大都市大阪における地域社会の個性的把握を通じて、近代都市の社会構造を解明する方法を提示し、都市における近代市民社会形成の歴史的特徴の一端を明らかにする。
目次
近代都市社会構造史研究の課題と方法
第1部 明治期大阪の都市地域社会構造(松嶋遊廓の社会構造;松嶋遊廓の内部構成と芸能的要素;明治期大阪の都市下層社会―長町を中心に;大阪長町の変容―地主層の利害と動向を中心に;長町貧民の生業をめぐる構造と矛盾・対抗;明治期の巨大工場と都市社会―造幣局を素材に;中小工場集積と都市地域社会―九条・西九条地域を素材に)
第2部 大正~昭和初期大阪の都市支配と地域社会構造(大阪府方面委員の活動と都市地域社会;一九一〇~二〇年代大阪の都市下層住民と社会関係;一九二〇年代「不良住宅地区」の社会構造;大阪市の不良住宅地区改良事業と地域社会;近代大阪の都市地域社会構造)
著者等紹介
佐賀朝[サガアシタ]
桃山学院大学経済学部准教授。1966年、大阪府枚方市生まれ。1990年、金沢大学文学部史学科を卒業。1997年、大阪市立大学大学院文学研究科博士後期課程を単位取得退学。2005年、大阪市立大学大学院文学研究科で学位を取得(「博士(文学)」)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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