内容説明
定義も起源も定かではない新自由主義誕生の歴史を明らかにし、アメリカ、ヨーロッパ大陸諸国、国際諸機関を対象に、理念と政策実践の両面から実相に迫る。
目次
第1部 新自由主義の歴史的起源(新自由主義の誕生(一九三八~四七年)―リップマン・シンポジウムからモンペルラン協会の設立まで
ウオルター・リップマンと新自由主義
ドイツ新自由主義の生成―資本主義の危機とナチズム
アメリカ新自由主義の系譜―ニューディール金融政策と初期シカゴ学派 ほか)
第2部 新自由主義と戦後資本主義(戦後西ドイツにおける新自由主義と社会民主主義―社会的市場経済/社会主義的市場経済と一九五七年「年金改革」;一九五〇年代西ドイツにおける内外経済不均衡―「社会的市場経済」のジレンマ;戦後フランスにおける新自由主義の実験(一九五八~七二年)―三つのリュエフ・プラン
ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体における新自由主義(一九五三~六二年)―リュエフの経済思想と石炭共同市場 ほか)
著者等紹介
権上康男[ゴンジョウヤスオ]
1941年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。横浜商科大学商学部教授、横浜国立大学名誉教授、経済学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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