内容説明
日本の近世と近代の狭間にある巨大な激動期「十九世紀」とはいかなる時代であったか。当時を代表する渋沢栄一、福沢諭吉をはじめとする企業者・政策者・知識人の経済思想をとりあげ検証する。
目次
日本の経済思想世界―「十九世紀」の企業者・政策者・知識人
第1部 プレ天保世代(大坂両替商草間直方における「融通」;川路聖謨―幕末一閣僚の外交日記;本多利明の経世済民思想―『経済放言』を中心として ほか)
第2部 天保(一八三〇~四四)世代(草莽の後期水戸学としての渋沢栄一思想;明治前半期の豪農の経済思想について―岡田良一郎を事例として;明治維新期の財政政策と経済思想―由利公正と大隈重信 ほか)
第3部 ポスト天保世代(一八八〇年代における地方名望家の展開―愛知県前芝村・加藤六蔵を例として;「番頭」武藤山治―鐘紡専心期(一八九四~一九一八)を中心に
明治後半における工業社会像―清浦奎吾の工業所有権保護策を中心に ほか)
著者等紹介
川口浩[カワグチヒロシ]
1951年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程。現在早稲田大学政治経済学術院教授
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