出版社内容情報
近代群馬の民衆に焦点をあて、経済活動およびその結果としての冨の形成が経済の本来の姿である民衆、国民(経世済民)の人格形成にどのような影響をもたらしたかを検証する。
内容説明
本書は群馬の近代化の過程においてそれぞれの時代や階層を代表して活動した人や出来事を通して民衆の心の葛藤である思想が構築されていく精神史的状況を探るものである。
目次
1 近代群馬の民衆思想―経世済民の系譜
2 宮口二郎―捧げ尽くした生涯と思想
3 新井領一郎の思想と足跡―日本の「近代化」と「生系直輸出」をめぐる諸思想の交錯のなかで
4 新井紀一における民衆と文学
5 在野の啓蒙家・岡部栄信―「修己治人」「知行合一」の常民思想
6 「生活の発見会」運動と家庭教育の復権―永杉喜輔の家庭教育論の意図するもの
7 高崎線建設に関わる地方の民衆意識―高崎線沿線の鉄道忌避伝承の検討
感想・レビュー
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- 和書
- 代数幾何学 〈1〉