出版社内容情報
金融規制の起源ともいうべきアメリカの一九三〇年代の金融制度および規制開始の分析をはじめ、ドイツ、日本、フランス各国の金融危機への対応を国際比較する。
内容説明
金融規制はなぜ始まったか。この問題を、1930年代の大恐慌と絡めて、アメリカ、ドイツ、フランス、日本を比較し、金融規制緩和の意味を考える。
目次
序章 問題の所在と概観
第1章 大恐慌とアメリカの金融規制―規制型資本主義と銀行(金融規制の始まり;金融規制の政府間分業の開始 ほか)
第2章 1931年ドイツ金融恐慌と金融制度改革―金融規制から金融統制へ(ドイツ金融恐慌の原因;金融規制の始まり ほか)
第3章 1930年代のフランスにおける金融制度改革―規制の起源と変容(19世紀末から第一次大戦後にいたる銀行構造と規制―予備的考察;金融危機の展開過程―規制への模索 ほか)
第4章 昭和初年の金融システム危機―その構造と対応(戦間期の金融危機;政策対応の特徴)
著者等紹介
安部悦生[アベエツオ]
1949年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程退学。現在、明治大学経営学部教授
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