出版社内容情報
食のグローバル化と開発が進むなか農業はいかにあるべきか。食料の安全保障、持続可能な農業、資源循環型社会の展望をさぐる。
内容説明
本書の目的は、世紀転換期におけるグローバル化の中で、世界と日本の農業政策の変容と日本農業再生のプログラムを解明することにある。食料安全保障を含めた農業の多面的機能のもつ公共性を評価し、世界の多様な農業の共存を見据え、食料・農業・農村を再生する政策課題をいかに展望するのか。二一世紀における資源循環型社会と持続可能な農業の発展にとって、何が必要なのか。グローバルな視座から、米国・欧州連合・ケアンズ諸国・南米とアジアの開発途上国等を中心に、農業政策の国際比較をおこなう。
目次
食と農を結ぶグローバル農業政策
第1部 農業政策の国際関係―貿易・投資・多国籍アグリビジネス(農業政策をめぐる国際関係―グローバル化と世界貿易機関;多国籍アグリビジネスと農業政策)
第2部 先進国の農業政策―米・EU・ケアンズ諸国(農産物輸出大国・米国における農業政策;国境を越えた食料自給・EUにおける農業政策 ほか)
第3部 開発途上国の農業政策―南米・アジア(新大陸の農産物輸出・中南米の農業政策;米自給と農産物貿易・アジアの農業政策)
第4部 日本の農業政策―価格・貿易・構造・環境(日本農業の価格・貿易政策;日本農業における土地・構造政策 ほか)
著者等紹介
豊田隆[トヨダタカシ]
1947年生まれ。東京大学農学部卒業。農学博士、農業総合研究所、弘前大学助教授、米国コーネル大学客員研究員、筑波大学教授を経て、現在、東京農工大学大学院農学研究科教授
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