内容説明
隼やゼロ戦など数々の名機を製作した中島飛行機の創始者・中島知久平は、軍人として、企業家として、政治家として近代日本を動かした人物のひとりである。
目次
第1章 軍人志望の時代(陸軍軍人を志して;出奔 ほか)
第2章 海軍軍人の時代(海軍機関学校生徒;一年生‐三号生(一九〇四年から) ほか)
第3章 中島飛行機の時代(飛行機会社の旗揚げ;民間飛行機メーカー第一号 ほか)
第4章 政治家の時代(一九三〇年総選挙に初当選;中島知久平は革新派であった ほか)
著者等紹介
高橋泰隆[タカハシヤスタカ]
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学商学部卒業、同大学院修了、商学博士。大阪産業大学教授
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感想・レビュー
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鐵太郎
3
戦前戦中の日本の航空業界を推進した私企業の一つ、中島飛行機を一代で築き上げた元海軍機関大尉で、終戦時農相大臣の地位にあった中島知久平の伝記。物語ではない学術的な文章であると言う事もあるのか、記述にいささかぎこちないところはあるけれど、戦前戦中に異彩を放った一人の人物を上手く描いている。毀誉褒貶という言葉がこれほどしっくりする人も珍しいが、その実像がかいま見えて面白い。2015/01/10
長島芳明
2
中島知久平の本の入門書は、渡辺一英の「日本の飛行機王・中島知久平」と、豊田穣の「飛行機王・中島知久平」の二つだろうが、この本は数少ない知久平の一次史料を学術的に調査した本だ。先のニ作とかなり違う。知久平が政治家になる前まで謎だらけだったが、これはその謎が少しだけ分かる。特に青年時代の行動が分かる。
H M
0
近くに中島飛行機、武蔵野製作所跡地があることから色々興味があり手に取ってみました。軍人、飛行機王、大臣と信念を貫き、「破壊-革新」という人生の再設計する実行力が超人的でした。2023/08/12
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