出版社内容情報
一九七〇年代以降スタグフレーションの振興の中で、マクロ計量モデルの予測パフォーマンスが問題視されるようになった。マクロ計量経済学的な経済分析や経済計画立案の有効性を考察する。
内容説明
経済のゆくえを描くシナリオの含意を解明したり政策効果を測定したりするときには、しばしば数量的な経済分析の手法が用いられている。本書では、数量的経済分析のために用いられる手法のうちもっとも基本的と考えられるツールの数理的意味が解説されているが、それとともに、その根底にある考え方が分かりやすく叙述されている。
目次
1 基礎篇(数値集団とその分布;統計的方法;直接記述の方法;間接記述の方法:統計的推論;ローレンツ曲線とジーニ係数;統計的推論の普及とその社会的背景)
2 モデル分析篇(確率モデル;単一方程式モデル;連立方程式モデル;計量経済学モデルの統計学的準備;マクロ計量モデルと変数選択)
著者等紹介
木村和範[キムラカズノリ]
1948年北海道(森町)生まれ。1970年北海道大学経済学部卒業、1975年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。同年北海学園大学経済学部専任講師、1976年同助教授、1986年同教授、現在にいたる。博士(経済学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。