出版社内容情報
経済発展研究という大テーマで世界的視野から日本と途上国、特にインドネシアを対象とし、丹念な分権探索と現地調査を積み重ねた極めて密度の高い実証的研究。
内容説明
本書は京都産業大学経済学部故小林一三教授の遺稿論集である。小林教授のライフワーク「経済発展研究」という壮大なテーマのもとに、残された数多くの遺稿の中から特に15編が厳選され、あらためて次の4部構成で編集されたものである。
目次
第1部 経済発展論―理論と課題(経済発展論の課題;経済発展論:回顧と展望;開発計画のためのモデル分析;開発計画と財政;経済発展の一般性と個別性に関する一考察―柏学説における「経済発展の理論」を中心にして)
第2部 インドネシア経済の分析と考察(インドネシア経済の研究方向に関する一考察―予備調査から帰って;インドネシアの農業開発と土地増大的技術進歩―米作の展開を中心にして;インドネシアの経済発展と開発計画;経済発展とフィナンシャルポリシー―インドネシアの事例を中心にして)
第3部 農業・食糧問題の経済分析(国際飼料穀物貿易の寡占モデル;“食料危機”の経済分析;新国際経済秩序下における農業政策の整合性)
第4部 現代資本主義の問題点(現代資本主義論への一視覚―「ケインズ革命」の超克;経済成長と所得分配に関する一考察―「ケンブリッジ派」体系を中心にして;戦後日本の経済成長と全国総合開発計画)
著者等紹介
小林一三[コバヤシカズミ]
1939年1月1日静岡県富士宮市にて出生。1962年3月京都大学農学部農林経済学科卒業。1964年3月京都大学大学院農学研究科修士課程農林経済学専攻修了。1968年12月京都産業大学経済学部助教授。1969年2月コーネル大学Ph.D.。1973年4月京都産業大学経済学部教授。1975年4月京都産業大学大学院経済学研究科指導教授。1999年12月19日逝去
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