内容説明
本書は、フードシステムの垂直的調整の行方。パッカーのコングロマリット化の下での契約と価格形成システム。狂牛病と「農場から食卓へ」の品質管理・保証システム。グローバリズムに対抗するコンヴァンシオンと品質政策を述べたものである。
目次
第1章 フードシステム研究の対象と方法―構造論的接近
第2章 牛肉フードシステムの日・米・欧比較
第3章 競争的寡占下の牛肉フードシステム(アメリカ)
第4章 3つのセクターが錯綜する牛肉フードシステム(日本)
第5章 産地食肉センターの企業構造と企業行動
第6章 フードシステムにおける垂直的調整―取引形態と価格形成システム
第7章 市場統合化の牛肉フードシステム(EU)
第8章 と畜産業の構造再編とパッカーの形成(EU)
第9章 農場から食卓までの安全性・品質保証システム―フードシステムの垂直的連携による市場戦略
第10章 食料システムの転換と品質政策の確立―コンヴァンシオン理論のアプローチを借りて
著者等紹介
新山陽子[ニイヤマヨウコ]
1952年生まれ。’80年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在京都大学大学院農学研究科助教授。主要著書に「肉用牛産地形成と組織化」(’85年)「畜産の企業形態と法人畜産経営」(’96年)「畜産の企業形態と経営管理」(’97年)、共著に「変貌するEU牛肉産業」(’99年)
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