内容説明
日本を含めた主要国の金融の制度的仕組みの相違に配慮したポスト・ケインズ派の投資モデルで各国の投資行動が異なることを分析し、金融市場の自由化の後で各国金融システムが同質化してきたことを厳密な時系列分析で解明、いわゆる「収れん仮説」を計量的に検証している。また、貨幣・金融政策の新たな対応手段についても提案する。
目次
第1章 金融システムの学説史的レビュー
第2章 金融システムの構造
第3章 金融システムと投資
第4章 外部金融と内部金融
第5章 投資、金融資産購入と資金の源泉
第6章 グローバリゼーションと先進金融システムの構造的収れん
第7章 新しい金融環境下での政策
著者等紹介
藤田隆一[フジタリュウイチ]
1967年神奈川大学卒業、日本長期信用銀行入社。1970年、ニューヨーク大学大学院経済学部に派遣され、金融論、国際経済論専攻。その後、調査部、産業調査部、海外に勤務し、1998年に退社。その間『拡大EC』(共著、日本関税協会)、『グローバル経営の神話』(トッパン、1999年)等出版。現在はフリーの立場で活動
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