内容説明
いま浮かび上がるマルサス派の全体像。「人間の研究」としての経済学の確立に果たした役割とは。
目次
第1章 バークとマルサス―脱ラピュータ島のポリティカル・エコノミー
第2章 ドゥーガルド・ステュアートと『人口論』
第3章 もうひとりの「異端者」ジョン・カゼノウヴ
第4章 J.B.サムナーとマルサス
第5章 ホェイトリーの文明社会論
第6章 N.W.シーニアの福利論―マルサスとの対比において
第7章 マルサス人口論への積極的応答―中産階級から自立的勤労者像へ
第8章 『ザ・マルスージアン』とヴィクセル
第9章 ケインズの有効需要増大策―マルサスと現代日本との関連で
著者等紹介
柳田芳伸[ヤナギタヨシノブ]
1954年生まれ。長崎県立大学経済学部助教授。主な業績:『マルサス勤労階級論の展開』(昭和堂、1998年)、共訳『ステュアート経済の原理』(名古屋大学出版会、1993年)、その他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。