内容説明
本書は、本叢書既刊の『経済成長と分配理論』に継ぐカルドアの著作であるが、ここには1964年から1977年にわたって発表された15点の論文が掲載されている。応用経済学関係の文献と銘打たれているが、内容は貨幣問題、発展途上国対策そして欧州統合政策などに対する辛らつな論評であり、通説の欺瞞性や虚弱さが随所で暴露されている。著者が他界して14年。しかしその鑑識は、現今の経済問題を思考する場合においても、有効性を喪失していない。
目次
第1部 貨幣および国際均衡(あたらしいマネタリズム;国際流動性の問題点;固定相場と変動相場の相対的長所;ドル危機 ほか)
第2部 開発経済学(ラテン・アメリカのインフレーションにかんする工業化の役割;発展策略のなかの先進技術;資本主義と産業発展:イギリスの経済にもとづく数点の教訓)
第3部 欧州共同市場(ヨーロッパ農業の混乱;欧州共同市場の動態的影響;1971年白書の曲解;欧州共同市場―最終的評価;自由貿易にたいする天誅)
著者等紹介
松本浩志[マツモトヒロシ]
1955年生まれ。中央大学大学院経済学研究科博士課程後期退学。現在、松商学園短期大学助教授
薄井正彦[ウスイマサヒコ]
1958年生まれ。中央大学大学院商学研究科博士課程後期退学。現在、文理情報短期大学非常勤講師
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