内容説明
信楽高原鉄道事故。事故の真相は何か長年にわたる裁判の傍聴から推理。
目次
第1章 信楽高原を走る二本の列車
第2章 陶器の町を血に染めて
第3章 第三セクター鉄道の誕生と発達
第4章 信楽高原鉄道と信楽焼・世界陶芸祭
第5章 青信号が出ない!
第6章 信号故障ばかり
第7章 JR・亀山CTCの方向優先梃子
第8章 「もうすぐ信楽やね」
第9章 琴と似顔絵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしじ乃輔
2
平成3年滋賀県信楽町で死者42名、負傷者614名を出した列車正面衝突事故。詳細を読むとなぜここまで安全認識が抜けてしまったのか、と。偶然が重なり起きる不運とは違い、人災でしか起き得なかった事故。ハードの機能は、人間が正しく使う前提で設定されている事を再認識しました。この事故が今後の安全性に活かされ続ける事を願います。2022/03/26
秋庭誠
2
【JRの駅で切符を買って、JRの列車の中で死んだのですよ。】C 1991年に信楽高原鐵道信楽線内で発生した、正面衝突事故を追ったフィクション。→作者のスタンスとしては、あくまで中立の立場で書いており(つまり信楽高原鐵道側でもJR西日本側でもない)、私自身もこの書籍はJR西日本経営の京都鉄道博物館で閲覧しました。→結果としては、信楽高原鐵道にもJR西日本にも過失はあったと民事では双方に賠償が確定。刑事では信楽高原鐵道に有罪となりました。→2016/05/04
1131you
0
インタビューが上手いのだろうか。被害者や遺族の言葉がいちいち突き刺さる。ほぼ全員が楽しい催しに向かっていた中での悲劇だから落差が辛い2024/01/13