目次
池袋の天神
高輪の今昔
野口仮屋の神事
家伝の呪符
蛇よけのまじない
紅皿塚の縁起
虎が石と虎の石塔
江戸周辺の八百比丘尼
鶴見の子育観音
東松山の二尾稲荷
布施の弁天
古河の弘法水
『遊歴雑記』とその著者
著者等紹介
大島建彦[オオシマタテヒコ]
東洋大学文学部教授を経て、東洋大学名誉教授、文学博士。日本民俗学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
39
江戸時代の書物『遊歴雑記』に書かれている名所や呪いを解説した一冊。所謂「池袋の女」や呪符、蛇よけの呪いや八百比丘尼等、興味深い話題が多数収録されていてそこは非常に面白い。ただ現地では有名なのかもしれないが、こちらでは名も知らぬ祠や寺院の由緒は読むのが辛かったかな。それまで聞いた事もない場所の由来なので、当たり前と言えば当たり前なのであるが。最後の「『遊歴雑記』とその著者」は原本についてほとんど知ることのない、自分みたいな人間にはありがたかった。この本自体が『遊歴雑記』の入門書としてはうってつけだと思う。2013/08/27