内容説明
経済学協会は、明治の自由主義思想家・田口卯吉によって設立された日本最初の経済学啓蒙・研究団体である。1879(明治12)年に始まるこの団体の活動は、常に在野の立場から、実業界・政界・官界・学界・言論界等の人々が自由に意見を交換し得る場を提供し続けた。官学の圧倒的優位のなかで田口が経済学協会にかけた情熱は、真にリベラルな学問の創造にあった。
目次
序 本書における研究の課題―田口卯吉と経済学協会の活動
第1章 若き田口卯吉―「経済世界の自由民」として
第2章 経済学と啓蒙―学的集団の結成
第3章 地方啓蒙と実業―明治20年代前半の両毛地方
第4章 経済構想チーム―調査・提言活動
第5章 通貨本位論議―「商業共和国」の秩序を求めて
第6章 経済学の方法をめぐって
終章 田口卯吉の死とその後
-
- 電子書籍
- 夏目友人帳 11巻 花とゆめコミックス