目次
第1部 近代日本の国家建設と鉄道史の政策的展開(明治前期日本における東西連絡幹線鉄道の建設―中山道鉄道から東海道鉄道へ;「村」共同体の解体と鉄道建設―鉄道国有化への道;官営釜石鉱山鉄道資材の払下げと阪堺鉄道会社の成立―「工部省時代」の終焉;明治中期一地方鉄道計画にかかる路線調査とその背景―津和野線関係実地測量をめぐって ほか)
第2部 明治期における鉄道建設・経営と地方社会経済(明治前期東北幹線鉄道建設計画と地方事情―岩手県一官史の広域的鉄道問題巡察報告をめぐって;わが国初期鉄道建設をめぐる権力と農民―明治一四年:滋賀県下鉄道建設用地買収価格紛議の展開;江越間鉄道建設問題と大阪商業界―大阪商法会議所「建議報答」から;明治前期~中期・名阪連絡鉄道体系の成立と展開―官設鉄道東海道本線と私設関西鉄道 ほか)
感想・レビュー
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rbyawa
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e298、大雑把になにが語られていたのかと改めて考えると、明治初期に主に鉄道を手掛ける目的で作られた工部省時代が主だったのかな、と思えなくもなく、その時代の私鉄の萌芽までが取り扱い。その後の全国鉄道構想や軽便鉄道法、明治末期の私鉄国有化に関しては触れられてることが多いせいかあっさり、何度か切り口を変えて語られていたのが東西幹線を中山道ルートで作るか東海道ルートで作るかがどう変遷していったのかという部分。まあ、何度見てもなし崩しに決まってったように…見えるけども(中山道ルートは山ルートで技術的に困難でね)。2014/10/25
じょういち
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どうしても「鉄道史」は難しいし、読んでいてつまらなくなる。その背景に政治的意図や時代の流れがあったことがそれなりにわかりやすく書かれていた。ただ過去のことゆえこれだけですべてわかった気になってはいけないだろう。2014/09/27