内容説明
田口卯吉は、福沢諭吉や徳富蘇峰や森鴎外らと並ぶ明治の思想家の一人である。そして田口の本領は、彼がかかわっていたいろいろの科学の中で一番熱心に研究したのが経済学であり、多種多様の出版事業に従事した中でもっとも力を入れた出版物が『東京経済雑誌』であったことである。
目次
1 田口卯吉と『東京経済雑誌』
2 三つの経済論争―平均・平準の社会秩序を求めて
3 田口卯吉の公債思想
4 田口卯吉の自由主義財政思想と租税論
5 『東京経済雑誌』の金融誌的側面―田口卯吉の時代
6 貯蓄奨励政策の展開と田口卯吉―『東京経済雑誌』にみる田口卯吉の貯蓄論
7 田口卯吉の描いた開放経済国家日本の進路
8 産業革命期の鉄道問題と『東京経済雑誌』
9 『東京経済雑誌』上に展開された社会・労働問題論争
10 経済ジャーナリズムとしての『東京経済雑誌』
11 田口卯吉と『大日本人名辞書』
12 『東京経済雑誌』をめぐる雑誌群―広告掲載紙誌に見る出版状況とその特色
13 田口卯吉と経済学協会
-
- 電子書籍
- あの夜は秘密【分冊】 1巻 ハーレクイ…
-
- 和書
- OD>社会性の哲学