内容説明
国土の未来像をどう描くか。五全総はどうあるべきか。中心的役割を担ってきた著者初の公刊。
目次
1 国土計画論
2 全総計画以前の国土計画
3 工業開発促進の時代―第一次全総計画
4 列島改造の時代―新全総計画
5 田園都市国家構想と定住構想―第三次全総計画
6 一極集中と多極分散型国土形成―第四次全総計画
7 時の内閣と全総計画
8 大都市対策と遷都論
9 社会資本論
10 全総計画と森林問題
11 第五次全総計画にむけて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井上岳一
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戦後の国土計画に半世紀の間関わってきた国土官僚・下河辺淳の語りおろし。歴代総理とのやりとりや、第一次から第四次までの全総に込められた思い、江戸時代からの国土の歴史など、実に実に面白かった。2020年五輪を機に、2020年以後の東京を考えるということが大きなテーマになっているが、これまでの国土計画やその中での首都・東京の位置づけを踏まえた上で構想しないと意味がないので、今こそ必読の本でしょう。しかし、下河辺淳の巨大さがよくわかる。昔はこういうスケールの大きな官僚がいたんだよね。2014/08/02