内容説明
第二次大戦は新しい電波戦争のはじまりだった。瞬時にして、作戦開始の命令は最前線に伝達される。そしてそれは暗号文で打電される。ヒトラーは、新暗号機“エニグマ”を採用した。「エニグマ」が打ち出す暗号文の解読はまず不可能と誰もが信じていた。しかし、暗号解読に関しては、イギリスにはノックスという天才がいた。イギリス秘密情報部MI‐6は、ノックスの協力によって、エニグマ暗号の解読に成功した。ヒトラーの作戦はMI‐6に察知されていたのだった。チャーチルは「エニグマ暗号」の解読を、大戦終了まで、アメリカ、ソ連に極秘にしていた。数多くの犠牲をはらってイギリスは“エニグマの機密”を守り抜いた。
目次
1章・ 絶望からの脱出
2章・ 新暗号機“エニグマ”の解明
3章・ 「ウルトラ」の悲劇
4章・ 党員番号544916