感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりん
1
イザヤ書を専門とする神学者、学究的な註解の著書もあり、説教者・牧会者でもある著書による、入門書。 初代教会におけるイザヤ書のウェイトの大きさを再三繰り返し、印象付ける。 第二イザヤ、第三イザヤ、という編集史に立ちつつ、近年の「統一した文書として読む」原点回帰も強調される。 神による回復の宣言があり、だからこそ、現在の倫理的・政治的な決断が迫られる。 預言書は決して「飴と鞭(ダブルバインド)」ではない。 現代の日本、アメリカ、パレスチナ問題なども視野に入れさせてくれる、1〜39章の解説。 下巻が待ち遠しい。2024/12/09
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