内容説明
慟哭!知られざる日本キリスト教史がここに!戦前、中国東北部に日本が作った傀儡国家・満州帝国。この地の支配のために日本各地の農村から入植した農民27万人。敗戦ですべてを失い、8万人が命を落とし、帰国できた者も深い傷を負った。その一群の中に教会が送り出した2つのキリスト教開拓団があった。信仰によって渡った地で経験した、筆舌に尽くし難い苦難の証言がここに。
目次
序章 戦後、忘却された“疚しさ”
第1章 なぜ開拓村は襲われたのか
第2章 海外移民と満鉄時代
第3章 移民と「満州国」建国
第4章 「移民」から「開拓団」へ
第5章 キリスト教開拓団
終章 「大陸への移民史」の終焉
著者等紹介
石浜みかる[イシハマミカル]
作家。1941年、兵庫県神戸市に生まれる。終戦を疎開先だった瀬戸内海の周防大島で迎える(4歳)。神戸女学院大学文学部卒。在学中の63年にイスラエルに1年間留学。キブツ(集団農業共同体)体験および協同組合について学習。卒業後、出版社勤務、専門学校非常勤講師。カリフォルニアに1年3か月滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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