内容説明
ナウエンの主著、待望の新訳!私たちは自分の傷を隠す必要も、否定する必要もない。むしろこの痛みを通して、隣人と共にあることができる。そう気づくとき、痛みは希望のしるしに変わる。
目次
第1章 断絶した社会におけるミニストリー 人間の探求(現代における人間の苦境;現代における人間の解放への道)
第2章 根なし草の世代へのミニストリー 脱走兵の目をのぞきこむ(明日の世代;明日のリーダー)
第3章 希望なき人へのミニストリー 明日を待つ(ハリソン氏の状態;ハリソン氏を明日へと導くには;キリスト教のリーダーシップの原則)
第4章 孤独な牧会者によるミニストリー 傷ついた癒やし人(傷ついた牧会者;癒やす牧会者)
著者等紹介
ナウエン,ヘンリ[ナウエン,ヘンリ] [Jozef Machiel Nouwen,Henri]
1932~1996。現代人の孤独や苦しみに届く言葉を語った、20世紀を代表するキリスト教会の霊的指導者。カトリック司祭
渡辺順子[ワタナベジュンコ]
仙台市生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。翻訳家
酒井陽介[サカイヨウスケ]
1971年、横浜市に生まれる。上智大学神学部卒業、教皇庁立グレゴリアーナ大学にて修士/博士号(心理学)を取得。イエズス会司祭(臨床心理学専攻)、上智大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナディル
2
【キリスト教の核心巻末リストより 2】ナウエンは現代における牧会者の姿として「傷ついた癒し人」というビジョンを提示します。傷を人間であることの条件からくるものとし、誰もが持つ傷は生の探究への契機へと開くことで希望のしるしへと変容させうるという視点はとても魅了的なものに感じました。そのためにはホスピタリティ(自己への沈潜、共同体)が必要とされています。「自分の中心にいのちの錨を下ろす」ことこそが自由さをもたらし、相手が自分のダンスを踊り、歌い、自分自身の言葉を語る場を作るのだ、とも表現されています。2023/12/15
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