内容説明
テクストにあえて「食い違い」が残された意味とは?申命記の編集者や編纂者たちは、テクストに見られる「あなた」と「あなたがた」といった人称や数の交替現象や変化をなぜ残したのだろうか。長年申命記を研究してきた著者が、それらの痕跡に込められた編集者の意図に迫りつつ、この書物がもつ「謎」に挑む一冊。
目次
緒論(書名について;申命記の主題とその構成について;申命記法が帯びている基本構造について;申命記法の時代背景について)
注解(死に先立つモーセの決別;モーセの死と埋葬;モーセの死後について)
著者等紹介
鈴木佳秀[スズキヨシヒデ]
1944年、熊本県生まれ。国際基督教大学卒業、同大学院修了。東京教育大学大学院を経て、クレアモント大学院大学にて申命記研究で博士号取得(Ph.D.)。新潟大学、同大学院教授、敬和学園大学学長を経て、フェリス女学院学院長。新潟大学名誉教授。著書:『申命記の文献学的研究』(日本キリスト教団出版局、1987年(平成2年度日本学士院賞受賞))他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。