内容説明
日本における旧約学・聖書考古学の第一人者が語る、隣人愛・兄弟愛・良心など聖書のメッセージの根底にあるイスラエルの民の経験の解き明かし、そして自身の信仰。
目次
第1部 旧約聖書に学ぶ(人はひとりではない―旧約聖書にみる愛の倫理;出エジブト伝承の史実性とその思想的意義;ヨベルの年の現代的意義;旧約聖書にみる「孤児と寡婦」そして「寄留者」;預言者アモスの獅子吼;絶望という希望―ヨブの場合)
第2部 信仰を語る(東方の博士たちと羊飼い;「霊の体」;見えない神を信ずる;われここに立つ―良心について考える;内村鑑三の贖罪信仰―その特色と現代的意義)
著者等紹介
月本昭男[ツキモトアキオ]
1948年長野県生まれ。東京大学、同大学院、テュービンゲン大学に学ぶ。立教大学キリスト教学科教授を経て、上智大学神学部特任教授(専攻:旧約聖書学、古代オリエント学)、(公財)古代オリエント博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Francis
11
著者は無教会派のクリスチャンで上智大学神学部特任教授。古代オリエント博物館館長でもあります。無教会派の人は関根正雄、塚本虎二、矢内原忠雄のように優れた学者が多いが、月本さんもそれに連なる一人。月本さんの旧約聖書についての講演集をまとめたもので分かりやすい。「ヨベルの年の現代的意義」「旧約聖書にみる孤児と寡婦、そして寄留者」「預言者アモスの獅子吠」などカトリックの私にもよく理解でき、面白く読めた。最近ちくま学芸文庫で「増補 古典としての旧約聖書」が出版され、早速購入したので続けて読むつもり。2025/03/22
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