内容説明
キリストとの出会いが、熱烈な律法教師を、民族の垣根を越える福音宣教者となした。この遭遇の衝撃を伝える物語が、キリスト教神学の礎となった。今後、本書なくしてガラテヤ書簡を読み、パウロを語ることはできない。
目次
緒論(導入;著者としてのパウロ;ガラテヤとガラテヤ書の宛先;執筆年代と執筆状況;反対者のプロファイル ほか)
注解(導入(1:1‐9)
福音の啓示とその弁護(1:10‐2:14)
福音の真理とその適用(2:15‐6:10)
結び(6:11‐18))
著者等紹介
浅野淳博[アサノアツヒロ]
1960年、島根県松江市生まれ。フラー神学校にてTh.M.、オックスフォード大学にてD.Phil.を取得。現在は、関西学院大学教授、西日本新約聖書学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Noah Sato
2
150節弱の書簡への、500頁超の注解。初めて目にしたときには、「ぶ、分厚い……!」と怯えていた僕も、著者の学識の広さ(特に、ギリシャ語文献への造詣の深さ!)に魅了され、ついに読み終えてしまいました。【南ガラテヤ説/50-51年執筆説/NPP】などの立場に加え、【民族アイデンティティ】に注目する視点から導き出される著者の考察は圧巻。ユダヤ人と異邦人のそれぞれが、民族性を破壊されないままで、「信頼性」によって一つの家族になるという福音の真理は、現代社会にも教訓を語る。〈VTJ/NTJシリーズ〉納得の第一弾。
yuxxlogy
0
初めての日本語の注解書の通読。NPPで興味深く読みましたが、再読必要ですな。2018/09/17
-
- 和書
- いっぺん言うてみたかった