内容説明
聖書に描かれる「福音」は、なぜ「喜び」であるのか?そして私たちは、どのように「福音の喜び」を生き、伝えてゆくのか…?聖書や神学、平和学、環境問題等から、現代日本のキリスト教が直面する課題を立体的に考察する一冊。
目次
第1部 聖書・神学からの照らし(教皇フランシスコの神学;「よきおとずれ」の背後にあるもの―第二イザヤの場合;「よい知らせ」を喜ぶ?―ルカ文書における喜びのダイナミズム)
第2部 「福音の喜び」を生きた人々(苦しみの意味と福音の喜び―永井隆の語る「摂理」とは;ルターにとっての福音の喜び)
第3部 日本と「福音の喜び」(日本人の心に福音の喜びを届ける―遠藤周作と井上洋治の試み;苦しむ神・蘇る神―宗教間対話の立場から)
第4部 現代社会における「福音」―平和・環境(福音宣教の社会的次元―平和;現代世界憲章五十年と日本の今;『福音の喜び』と社会的包摂に向けた環境問題への取組み―インド・イエズス会による先住民族の農村での事例をもとに)
第5部 シンポジウム「日本人の心に届く『福音』とは?」
著者等紹介
片山はるひ[カタヤマハルヒ]
1959年東京都生まれ。上智大学フランス文学科卒業、同大学院博士課程修了。フランス・プロヴァンス大学にて文学博士号を取得。上智大学文学部教授を経て、上智大学神学部教授(専攻:キリスト教文学、キリスト教の霊性)。ノートルダム・ド・ヴィ会員
高山貞美[タカヤマサダミ]
1955年福井県生まれ。同志社大学卒業、南山大学大学院文学研究科神学専攻修士課程修了、グレゴリアン大学神学部博士課程修了。現在、上智大学神学部教授(専攻:キリスト教人間学、諸宗教の神学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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