感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aqua7auqa
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16世紀ルターやカルヴァンらによる宗教改革が起こり、欧州のキリスト教はカトリックだけではなくなった。その後J.S.バッハが活躍した18世紀に入ってもドイツの社会は宗教的な観点から社会が安定していた訳ではなく、バッハも職を得た場所場所で苦労をしていたのがとてもよく分かった。この本は細かい点に焦点を当てていてとても面白い。ヨハネ受難曲がどうして幾度も改訂されたのかとか、大学を出ていないバッハがどうしてカントールになれたのかなど、へーへーって感じだった。世界史と合わせて音楽家の人生を見てみないと痛感。2016/04/28