内容説明
人間の理解を超えた出来事の中で、わたしたちはだれの隣人として生き、どのように共に生きていくのか…。「隣人」や「共生」の意味を聖書や神学、東洋の思想を通して探究する。
目次
第１部 聖書の照らしのもとに（アブラハム物語に見る共生；イエスが説く「隣人」と旧約聖書の「隣人」）
第２部 神学の営みから（自他論と三位一体―自己を超越し、他者へと向かう人間；第二バチカン公会議の教会理解―「開かれた共同体」としての教会；隣国（韓国）との霊的な共生―『恨』と民衆神学に学ぶ
キリスト教の結婚観と愛）
第３部 宗教学の思索から（現代における隣人愛とユダヤ教思想；「宗教」的共同体の成立根拠―「共感」の根源をめぐって）
第４部 思想における隣人（惻隠の心からいのちの福音へ；他者への慈悲―ブッダ・道元・親鸞；中国における他者―他者への二重の態度）
第５部 シンポジウム「放射能の荒野・隣人・共生」
著者等紹介
宮本久雄［ミヤモトヒサオ］
１９４５年新潟県生まれ。東京大学卒業、同大学院修士課程修了。パリ第４大学等を遊学後、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、現在、上智大学神学部教授（専攻は聖書思想、教父神学、哲学）
武田なほみ［タケダナホミ］
１９６４年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業、シアトル大学大学院修士課程およびアイダホ大学大学院博士課程修了（専攻：成人発達心理学、生涯教育学）。その後、上智大学大学院にて神学研究、同博士前期課程修了。現在、上智大学神学部准教授（専攻は信仰と発達、キリスト教教育）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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