内容説明
イエスの教えに従って生きる牧師が暗殺に協力するなんてことがあるだろうか。いくら相手が悪人であるとしても…。ティーンズに送る伝記シリーズ。
目次
第1章 「ボンヘッファー」ってだれ?
第2章 少年時代のボンヘッファー
第3章 十代のボンヘッファー
第4章 ボンヘッファーの大学生時代
第5章 若き神学者ボンヘッファー
第6章 ナチスとの戦い
第7章 国防軍情報部
第8章 逮捕から処刑まで
著者等紹介
村上伸[ムラカミヒロシ]
1930年福島県生まれ。東京神学大学で神学を学んだ後、日本基督教団安城教会、岡崎教会で牧師を務める。1966年~68年ドイツに留学。1974年~78年南西ドイツ福音主義教会世界宣教部研究主事。1978年~96年東京女子大学教授。代々木上原教会牧師を務め、2010年隠退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころりん
1
県立図書館に行ったら、「児童書」に置いてあった。10代でボンヘッファーに出会えたら、すごいなぁ~ 入門書となるよう、村上伸さんが写真・地図・コラムで、孫を意識して書いている。 ボンヘッファーの迷い、成熟過程、置かれた状況を紹介してくれる。 ナチス政権下の過酷な中、告白教会が妥協に流れていき、ユダヤ人が次々捕らえられていく壮絶な時代に、ボンヘッファーと一部の人々が成した決断の重さ。 すでに、ヒトラー暗殺計画を決断しつつ、ファネーの演説や、著作・説教をしていた。 その視点で、改めて彼の言葉を読み直したい。2024/01/16
gelatin
0
★★★★ やはりどうしたって気になるだろう。その時、キリスト教は?良い方を選ぶのではなく、信仰のいかんに関わらずどちらの悪を選ぶかということなのだった、戦争とは。村上伸の文体が良かった。映画『ワルキューレ』観てみよう。2013/08/14