出版社内容情報
【内容】
アジア通貨金融危機は、成長モデルであった韓国の受けた衝撃の大きさとともに、国際金融市場にガードをめぐらせた中国の頑強さも対照的に明らかにした。こうした韓国・中国の産業構造を念頭に、自動車・電子機器産業を中心とした東アジアにおける国際関係、産業発展を検証する。日本が歩んだ道のりを圧縮した発展過程で急進する中国・韓国の最新の産業情況を紹介している。
【目次】
一 東アジア経済成長モデルの位相
1 東アジア生産ネットワーク
2 経済のグローバリゼーションと東アジアの経済協力
3 韓・中の経済発展と初期条件
二 中国自動車産業と電子機器産業
4 グローバル経済のもとでの中国自動車産業の育成
5 自動車産業のグローバル化と中国自動車産業
6 WTO新時代と広州本田
7 ドイツ自動車メーカーのアジア事業ネットワークと中国
8 転換期の中国自動車流通
9 中国自動車産業における技術移転と人材育成
10 中国の電子産業の発展と展望
三 韓国自動車産業と電子機器産業
11 韓国自動車産業の生産システムの日本化と労使関係
12 韓国TFT―LCD産業の構造と課題
索 引
内容説明
アジア通貨経済危機は、成長モデルであった韓国の受けた衝撃の大きさとともに、国際金融市場にガードをめぐらせた中国の頑強さも対照的に明らかにした。本書ではこうした韓国・中国の産業構造を念頭に、自動車・電子機器産業を中心とした東アジアにおける国際関係、産業発展を検証する。日本が歩んだ道のりを圧縮した発展過程で急進する韓国・中国の最新の産業状況を紹介している。
目次
第1部 東アジア経済成長モデルの位相(東アジア地域生産ネットワークの展開―雁行型形態的発展パラダイムを超えて;経済のグローバリゼーションと東アジアの経済協力;韓・中の経済発展と初期条件)
第2部 中国自動車産業と電子機器産業(グローバル経済のもとでの中国自動車産業の育成;自動車産業のグローバル化と中国自動車産業;WTO新時代と広州本田 ほか)
第3部 韓国自動車産業と電子機器産業(韓国自動車産業の生産システムの日本化と労使関係;韓国TFT‐LCD産業の発展と課題)
著者等紹介
座間紘一[ザマコウイチ]
1942年生まれ。1972年東京大学大学院農学系研究科農業経済専門課程博士課程単位修得満期退学。現在、桜美林大学経済学部教授
藤原貞雄[フジワラサダオ]
1943年生まれ。1974年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、山口大学経済学部教授、同大学大学院東アジア研究科長
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