内容説明
最初のキリスト教著作家であり、神学者であったパウロ。彼が生きた周辺世界の資料を丹念に読み解きつつ、その出自や教育、キリスト教迫害者へと至った背景に迫る。
目次
第1章 出自と市民権(精神的な母なる都市としてのタルソス;タルソスの政治的諸関係とタルソス市の市民権 ほか)
第2章 教育と修業―タルソスかエルサレムか(ルカによる報告とパウロの自己証言;パウロの出自についての自己証言 ほか)
第3章 エルサレムにおけるファリサイ的律法研究(ファリサイ派の教えの家;70年以前における「ファリサイ派の教義」の問題について ほか)
第4章 ギリシア語を話すエルサレムとシナゴーグのギリシア教育(「ギリシア都市」としてのエルサレム;エルサレムにおける高度なユダヤ・ギリシア教育のさまざまな可能性 ほか)
第5章 迫害者パウロ(年代学の問題;迫害者パウロの経歴について ほか)
著者等紹介
梅本直人[ウメモトナオト]
1946年愛知県に生まれる。1970年東京大学法学部卒業。1972年青山学院大学文学部神学科卒業。1984年立教大学文学研究科博士課程修了(組織神学専攻)。1987年テュービンゲン大学博士課程修了(福音主義神学、聖書神学)。1987‐1991年テュービンゲン大学助手。1989年よりフェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科准教授。専門は新約聖書学、ヘレニズム・ユダヤ教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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