感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃんたか
21
本書を読んでつくづく思うことは、真剣な宗教間対話には常に絶対性と相対性のせめぎ合いが付き纏うということだ。語り手側の言語文化、聞き手側の言語文化、そして聖書の持つ言語文化。その三重苦を乗り越えた地平で、われわれ信仰者は剥き出しの魂を裸に曝さねばならないのである。更に言えば、近代以降の欧米国家が当然視してきた科学的客観性でさえ、偏見にまみれた「部族文化」だと著者は言い切る。ここまでして、いや、それ故むしろ、イエスを唯一主キリストと信じる彼個人の信仰告白はかけがえのないものとなるのである。2017/06/10
I神学生
1
従来の西欧中心主義からの脱却が語られており、説得力がある良書。2011/03/26