内容説明
ある時は美しく。ある時は忍耐強く。ある時は激しく。聖書に潜んだ女性たちの息遣いが、いまよみがえる。
著者等紹介
木崎さと子[キザキサトコ]
旧満州新京市(現・長春市)生まれ。少女時代を北陸で過ごす。二十代から三十代をフランスおよびアメリカで暮らし、帰国後創作活動に入る。『裸足』で文学界新人賞、『青桐』で芥川賞を受賞
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感想・レビュー
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カピバラ
27
面白かった。聖書の大体の登場人物は知っていたが、物語の主人公として、一人一人を取り上げるとこんなにもドラマティックなのか・・・と思えた。淡々と語られているように感じる聖書も、こんな風に読めば面白いな~と思った。2015/08/27
rapunzelin
4
聖書の話がベースになっていますが、基本的には「小説」、フィクションです。聖書の世界では、男性が主役で、女性は表舞台に出ることがほとんどなかった。そんな女性の視点から、聖書の中の言葉とフィクションによる女性の心情描写を織り交ぜた、短編集。同じ女性だけに、共感できる部分も多かったです。2011/01/15
Mana
1
聖書に出てくる女性が主人公な短編集。小説で研究書ではない。出てくる人たちは皆人間的で生き生きとしている。そのぶんイラッとくることもあるけど…出てくる人の8割くらいは分かたなかった。予備知識なんて0に等しいし。2011/02/10