感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
10
「エデンの森かげ」とは八ヶ岳の山腹にあるカラマツやシラカバの林で森本氏がひそかに名付けられた場所らしい。明るい光のさす広葉樹林に広がる色とりどりの草花…、想像しただけで行ってみたくなる。森本氏の写真は「いのち」を感じさせるものばかりだが、中でもカラマツのまつぼっくりには目を奪われた。初夏に撮られたものだろうか。まつぼっくりがこんなに鮮やかな緑だったとは…、今日まで気づかずにいました。生命力に溢れた美しい緑は「いのち」に満ちあふれている。久しぶりに山に出かけたくなりました。2011/07/23
田中寛一
1
著者の森本二太郎さんと少しお話しし、この本を読む機会に恵まれた。自然の生き生きとした姿の写真。あたかもそこに自分がいるかのような迫力のある写真とエッセー。その中には聖書も引用しながらその写真の様子が生き生きと語られる。鮮やかな色彩の写真、霧に包まれた風景の中の写真、小さな芽生えの写真。私などの素人はきれいな写真しか撮ろうとしないが、このような写真エッセーを読み眺めると、こんな風景も撮ってみたいものだと思ってしまう。カメラのオート機能くらいでしか撮影しない我が身だけど、雨や霧など今まで見ようとしなかった風景2012/07/20