内容説明
環境破壊、人生の苦難、生命、性、無神論、カルト宗教…。今、私たちが直面する問題にキリスト教はどう答えるのか。キリスト教が目指す人間の生き方を、コンパクトに語る。
目次
第1章 世界
第2章 自然
第3章 人間
第4章 生命
第5章 社会
第6章 真理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュン
9
母校の学生の間では「ピンク本」とあやしい名前で呼ばれている(笑)。 「聖書を字義通り拾ってきて現実に適用とする原理主義は、冷めたピザを温めずに食べるようなものだ」 「「狂気」とは「理性を失う」ことではなく「理性だけになる」こと、常識や感情やバランス感覚といったものを削ぎ落とすこと」。クリスチャンではない私にも信じることの真摯さをおしえてくれる上に、キリスト教の現代的な魅力を簡潔にまとめていて非常にためになった。2016/01/29
うえ
0
「人間は同じ被造物として創られた自然世界に暴威をふるい始めた…その主権簒奪の根拠となったのは,聖書の創造観ではなくむしろそれを否定する近代の人間中心主義です。そして進化論はこれに理論的な支柱を与えてしまいました」この記述は狂ってると思うし罪の擦り付けあいかよと思うが 「チェスタントン…に狂気を論じた文章があります。普通私達は,狂気とは理性を失うことだと考えています。しかしチェスタントンは…理性だけになることだと言っています」は中々。後はブルセラ学者に対し,道徳を論理だけで基礎づけた例は皆無だとたしなめる2014/09/25