内容説明
現代アメリカ史を書き換えた二人の黒人解放運動指導者。その思想と行動のドキュメント。
目次
序論 アメリカ論―夢か悪夢か
第1章 「夢見る人」の生い立ち 1929‐55
第2章 「悪い黒んぼ」の生い立ち 1925‐52
第3章 「私は夢を持つ」 1955‐64
第4章 「私は悪夢を見る」 1952‐63
第5章 「われわれは白人兄弟を愛さねばならい」
第6章 「白人の天国は黒人の地獄だ」
第7章 「鶏はねぐらに帰る」 1964‐65
第8章 「打ち砕かれた夢」 1965‐68
第9章 自由への二つの道
第10章 普通の男たち
第11章 二人の足跡―もろもろの遺産
第12章 結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪野きずな
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キング牧師もマルコムXも、もっと深く知りたい。図書館で借りて読もう。2015/10/24
Hajime Ito
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キング牧師とマルコムXの2人による黒人解放運動の歴史。 正しいことを実現するのがいかに難しいことか…考えさせられました。 キングは公民権運動がアメリカの自由の実現に不可欠と語る太陽のような人でマルコムXは過激な言葉をあえて使って白人を非難することでキングを黒人のリーダーとして認めさせる北風の役割を果たしました。 正義について考えたい人には自信を持ってオススメできます。2014/02/08
クレイマン、
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黒人の自由という同じ目的を持ちながら対白人への態度(統合か分離か)が二人の距離を遠ざけていたが、お互いの活動から学び思想的歩み寄りがあったという分析は面白かった。当初は人種という問題にのみ焦点を当てていた二人に晩年は階級的差別意識の問題、キングは資本主義自体の問題にも目が向き始めていたという分析も。法的平等が実現しても被抑圧者の貧困問題は解決されないという認識は新自由主義的発想が内面化、貧困が自己責任とされがちな社会である現代においても重要さは変わらない。いい本だけど翻訳が読みにくいのだけ難点。2023/08/17